問題に対しての反応の仕方(フラストレーション)
ある動機(欲求)を持ち目標に接近する行動のプロセスで何らかの障害により遮(さえぎ)られる状態を欲求阻止といい、その結果生じる緊張状態を欲求不満(フラストレーション)といいます。欲求不満に陥ると、解消するために対処行動が行われます。
欲求不満の対処行動には、適応的反応、代償的反応、自我防衛的反応の三つのパターンがあります。
①適応的反応とは、障害を迂回し、合理的な方法で取り除くことによって目標を達成する方法。
②代償的反応とは、障害を除去することが困難な場合、その代償となる目標を設定し、それによって当初の欲求を部分的に満足させる方法。
③自我防衛的反応とは、欲求不満が持続して生起する緊張状態を一時的に緩和する方法。特に合理化が用いられる。
二つ又はそれ以上の相矛盾する刺激、あるいは、要求が存在する場合に成立するものを「葛藤事態(コンフリクト)」があります。葛藤(かっとう)がもっとも明確な形で成立するのは、積極的および消極的刺激、又は正負の要求対象が同時に同方向に存在する場合です。
一般に、積極的刺激や正の要求の間では深刻な「葛藤」は起こりません。「葛藤」とは二つ又はそれ以上の満足されない「欲求」が働く場合の心の状態を意味します。
主な状態としては次の三つがあります。
①接近 ----- 接近葛藤 (+) ---- (自己) ---- (+)
この状態は自分を中心にして、二つの異なった方向に「正の誘意性」を持っています。
この状態は、二人の友達からの一方からは映画に誘われ、もう一方からはドライブに誘われるような場合で、自分にとってはどちらでも行きたいような、正(自分の都合のよい)の異なった二つの方向に引っ張られて迷うような状態を言います。このような場合、比較的解決がつく状態です。
②退避 ----- 退避葛藤 (-) ---- (自己) ---- (-)
この状態は自分を中心にして、二つの異なった方向に「負の誘意性」を持っています。
この状態は、自分にとってどちらも好ましくない二つの異なった負の方向の力を受けている状態です。例えば仕事はしたくない、しかし、しなければ親から叱られる。営業の成績が上がらない、上司から叱られる。この場合、その場から逃げ出すことによってその状態を解決しようとする状態に陥ります。その場から逃げることを「逃避」と言います。
③接近 ----- 退避葛藤 (自己) ----- (+/-)
深酷(しんこく)な状態を展開するのはこの状態です。接近 --- 退避葛藤です。
この状態は自分を中心にして(二つの異なった方向ではなく)一つの方向に対して正・負の誘意性を同時に持った状態です。この場合は、自分にとって好ましい方向ですが、その方向をとることによって、自分にとって好ましくないことがあるために、その方向に進むことができないような状態で、そうかといって、その場から逃げ出すこともできない状態です。
この状態については、しばしば見られます。例えば、自分は彼が好きです、しかし彼の気持ちがわからない、そうかといって、その場から逃げ出す気持ちにもなれない状態。彼女に会いたい 、会いに行けば親に気づかれる。親に気づかれたくないというような状態。
接近 --- 退避葛藤は、両者の力が平衡して、衝動が相殺されない場合、緊張状態が続く傾向を持っています。このような状態が続けば続くほど、ストレス現象を高め、溜めることになり、精神異常的な状態にまで追い込まれることがあります。この状態を解決するには客観的な「意志」によるか、第三者によって完全に遮断されなければ解決することはできません。
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